2026年4月8日
推し活のその先へ。トモコさんが韓国語学習で見つけた楽しさとは?
となりの勉強家 #2 前編
私たちは、こんな「勉強家」に会いたかった
「小さなやる気の種を伝搬させたい」「大人だって、褒められたい!」
そんな思いから始まった連載「となりの勉強家」は、著名人ではない“ふつうの大人”が、自分らしく学ぶ姿を讃えるインタビューシリーズです。
今回お話をうかがったのは、SNSのXで、ノートにびっしりと綴られた美しく力強いハングルの写真をアップされているトモコさん。実は、私たちやる気ペンチームの間でも、トモコさんの投稿は以前から注目の的でした 。
楽しそうに学ぶ様子が画面越しにも伝わってきて、「どんなふうに勉強を続けているんだろう」と、いつかお話を聞いてみたいと思っていた方です。
最近、私たちの周りでも「K-POPをきっかけに韓国語を始めた」という声をよく耳にしますし、大人のやる気ペンアプリの目標設定でも、韓国語学習は非常に人気のジャンルです 。
「いま、トモコさんがどんな気持ちで学んでいるのか、直接聞いてみたい!」
そんな思いで始まった今回のインタビュー。そこで待っていたのは、ストイックな修行……ではなく、「勉強」を気負わず、自分らしく楽しむ姿でした。

きっかけはK-POP、でもハマったのは「喉の筋肉」?
トモコさんが韓国語の勉強を始めたのは2022年11月 。きっかけは、推しアイドルの存在でした。ただ、お話をうかがってまず印象に残ったのは、その入り方のユニークさです。
「通い始めた教室の先生が、すごくユニークだったんです。単語や文法を覚える前に、口や舌の使い方、息の出し方といった発音の基礎をきっちり教えてくださって。それが逆に面白くて、『こんなに喉の筋肉を使うものなんだ!』って、身体で覚える感覚にハマってしまいました」
トモコさんいわく、韓国語の練習はまるで「バッティング練習」のよう 。
「先生には『お茶を持ってきてください。喉を使うから乾くし、疲れますよ』と言われていました。語学なのに、終わった後はジムに行った後のような爽快感があるんです(笑)」
「えっ、語学なのに『お茶必須』なんですか!?」。思わず身を乗り出して聞き返してしまった私たちに、トモコさんは楽しそうに頷きます 。語学の勉強なのに、まるで体を使う練習のよう。その感覚がとても新鮮でした。
「文字を書く」のは、心をととのえる写経の時間
韓国語学習のスタートは会話でしたが、現在のトモコさんの学習スタイルで特徴的なのは、「書くこと」への強いこだわりです。
もともと書道の経験があるトモコさんにとって、ハングルは単なる記号ではなく、一つの「デザイン」として映ったそうです 。
「ハングルの丸と棒の組み合わせが、文字の造形としてすごく魅力的に見えたんです。漢字を書いている感覚に近いというか。私にとって、ハングルを書き写す時間は『写経』に近い感覚。意味を理解するだけでなく、その文字自体を美しく綴ることに没頭する。その時間が、気持ちを整える大切な時間になっています。」
日記のように自分の感情を綴るのではなく、ただ目の前の文字の成り立ちを紐解き、紙に定着させる。その没入感こそが、トモコさんの原動力でした。
学びは非日常へのチケット
実はトモコさん、「バルーンアート」にも10年以上熱中していたという意外な経歴の持ち主です 。一見、語学とは無関係に思えますが、トモコさんの中では一本の線でつながっていました。
「バルーンも韓国語も、私にとっては同じなんです。全く知らない世界の基礎を一から教えてもらって、少しずつ自分のものにしていく。その過程で、見える景色が広がっていく感じが好きなんです」
もう1つ、トモコさんが語る言葉の中で、特に私たちの心に響いたのが「日常からの脱出」というキーワードです。
「家と職場の往復。主婦として、会社員としての役割。それが日常の円だとすると、勉強は、その円の外側へ連れ出してくれる『チケット』のようなものなんです」
30分かけて教室へ通う時間。あえて遠くの大学まで検定試験を受けに行くという「イベント」。それらはすべて、トモコさんにとっての「非日常」を味わう大切な旅。
「勉強=苦労して身につけるもの」ではなく、「非日常を楽しむ贅沢な遊び」。トモコさんが「頑張っている自覚がない」と軽やかに笑う理由が、少しずつ分かってきたような気がしました。
後編へ続く
次回予告:トモコさんの「勉強基地」にお邪魔します!
前編では、学びを「非日常の遊び」として楽しむトモコさんのマインドに迫りました。でも、そんな風に軽やかに続けるためには、実は緻密に設計された「環境」の秘密がありました。
後編では、トモコさんの自宅にある専用の「勉強基地」に迫ります! 選び抜かれた0.3mmの相棒や、全種類揃えたという伝説の下敷き……文具メーカーの私たちも唸る「道具への愛」を深掘りします。
さらに、トモコさんが「やる気ペン」を手にした意外なきっかけや、SNSの仲間と繋がる不思議な合言葉についても。 「スマホから離れて、自分だけの時間に没入する」――忙しい毎日を豊かに変えるヒントが詰まった後編、どうぞお楽しみに!

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