2025年8月28日

「試験に落ちたときは、自分に“ざまあみろ!”って言うんです」――柴田さん流・ゆるくて鋭い勉強術

となりの勉強家 #1 後編

前編では、資格を「基礎練」ととらえる学びのスタンスや、チームと一緒に“やる気”を育てていく柴田さんの姿をご紹介しました。

でもここからが、さらに面白いところです。
後編では、柴田さんの“こだわりの勉強スタイル”や“思考のクセ”にぐっと迫っていきます。

たとえば、試験に落ちたとき。柴田さんは、なんて言うと思いますか?
「“ざまあみろ!”って、自分に言います(笑)。」
その真意を聞いてみると……そこにもやっぱり、柴田さんらしい視点がありました。


“ざまあみろ!”で乗り越える、不合格のくやしさ

たくさんの資格に挑戦してきた柴田さんですが、当然ながら、すべてが一発合格だったわけではありません。

「落ちるときは落ちます(笑)。でも、自分では“勉強不足だった”と分かってるので、誰のせいにもできない。だから、落ちたときは "ざまあみろ!!”って自分に言って、怒りのエネルギーで再スタートするんです。」

くやしさを“内省”でも“反省”でもなく、“怒り”という言葉で語るあたりが柴田さんらしい。落ち込むより、燃えるタイプなのかもしれません。


柴田さんの「勉強環境」、のぞいてみた

では、どんなふうに勉強しているのでしょう?
柴田さんの集中力の源は、意外とアナログです。

「スマホは敵です。なのでSNSアプリは全部削除しました。まぁ、ブラウザで見ちゃうんですけど」

──徹底しています。そして、ちょっとお茶目。

「お風呂でもスマホは持ち込みません。バスタブトレーで紙の本を読みます。紙の本、意外とふやけないんですよ、換気すれば。」

もはや“集中力と湿気に強い人”の称号を贈りたくなるレベルです。……と、冗談はさておき、集中を保つための環境づくりへのこだわりが伝わってきます。
さらに気になるのが、柴田さんのデスク周り。ご自宅のデスクの写真を見せてくれました。

「普段は左の方のPCのところで仕事をして、勉強するときは右側の空いているスペースを使います。」

あっ、イスはコクヨのingですね!

「はい、長時間座って勉強していると、どんどん姿勢が悪くなってきているなと気付いて。そのうち腰を痛めるんじゃないかと危機感があったので、クリスマスに自分へのプレゼントとして買いました。」

あとはこれ……と柴田さんが取り出したのが、ゆるい表情のぬいぐるみ。なまけもの……?

「はい、“ふんばるず”という姿勢が崩れないようにするためのアイテムで、机とお腹の間に挟んで落ちないようにすることで、自然と姿勢を良い状態に保ってくれるものなんです。“なまけもの”のBigサイズです。」

姿勢を支えるための、なまけもの。しかもBig。なんだか語感がかわいくて癒されます。

ほかにも、本を読むためのスタンドは、目線を上げることで首が曲がらず疲れにくくするためで、こだわりのガジェットが満載です。

さらに勉強法として取り入れているのが、25分集中→5分休憩を繰り返す「ポモドーロ法」。

「これまで、1時間区切りとか10ページ区切りとか色々試したんですが、このサイクルが自分には合っているなと思います。YouTubeに、このサイクルを3時間繰り返すタイマーがあるので、それを流しながら勉強していることが多いですね。」


これからも“基礎練”を続けていく

柴田さんにとって、“学び”とは、知識を増やすことにとどまりません。

「学びって、視界に入るものや、物の見方の“角度”を増やしてくれるものだと思うんです。例えばよく行く本屋さんでも、興味があってよく行くジャンルの棚は本屋のどこにあるかすぐ思い出せるけれど、興味が無いジャンルの棚は、何階のどこにあるのか思い出せなかったり、そもそも知らなかったりします。たぶん、本屋を歩いているときに網膜には映ってるけど、意識でキャッチしてない。学びによって“意識が届く範囲”が広がって、知っている世界の見え方まで変わってくる気がしています」

“学び”は、いつも自分の未来を形づくる準備運動。
柴田さんの「勉強家」としての物語は、今日も静かに、そして力強く続いています。

これは柴田さんの私服⁉……ではありません。柴田さんの取得資格の1つ、AWS認定資格を12種すべて持っている人にのみイベントで配布されたジャケットとのこと。すごい輝きでした✨
同じくAWS認定資格のステッカーと、先ほどお話いただいた“ふんばるず”と、情報量多めのポートレートを撮影させていただきました。

やる気ペンメンバーが柴田さんを褒めちぎる!

さて、お待ちかね?の「やる気ペンメンバーが褒めちぎる✨コーナー」です。

この連載では、取材を通じて見えてきた“となりの勉強家”の魅力を、編集チームのリアルな声でもお届けしていきます。
話を聞きながら、「これ、ちょっと言葉にして褒めさせてもらっていいですか…?」とつい前のめりになってしまうこともしばしば。

というわけで、ここからは全力で褒めさせてください!
学びの感想戦、どうぞご覧ください👀

「柴田さんって、すごく構造的に物事を捉えられる人ですよね。頭の中が常に整理されていて、抽象と具体を自由に行き来できる。たぶんこれは、芸術のバックグラウンドがあるからこその感覚だと思います。」

「音楽・スポーツ・勉強といった全く異なる領域の共通点を抽象化して見つけられる人って、なかなかいないんですよ。普通はそこに飛び移るのが怖い。でも柴田さんは、“ここは共通してるからいける”と精神的にもロジカルにも納得して、前に進める人。そこがすごく強いと思いました。」

「柴田さんの話には“アートとロジック”が両立していて、めちゃくちゃ惹かれました。」

「あと、柴田さんにはぜひ“新しい資格”を作ってほしいですね。わたし、絶対受けます(笑)。」

「『合格した自分に憧れる』という言葉が、とにかく名言。思わずメモしました(笑)。」

「柴田さんの言葉には、良い意味での“ハングリー精神”が根っこにあると感じました。それが今の時代にはなかなか貴重だし、聞いていてすごくうれしくなりました。」

「“アートとロジックの両立”、私もすごく思いました!デザイン経営とかデザイン思考って、言葉のブームになってしまっている側面もあって、表面的なものも多いと感じるんです。けれど、柴田さんの話にはその本質がちゃんとある。そんな人だなと思いました。」

この記事でやる気オンしましたか?

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