誰でも簡単にできる! KPT法の「振り返り」ノート 2022.11.22
こんな人におすすめ
・仕事が忙しいビジネスマン
・家事に追われている主婦の方
・勉学に勤しんでいる学生さんなど
日々の振り返りが簡単にできる!
KPT法を用いることで、手軽に日々の振り返りができるとともに、課題の改善策を見つけることができます。
KPT法とは?
KPT法とは、アメリカのコンピューター・プログラマーであるアリスター・コーバーン氏が発案した、自分が取り組んでいる仕事や活動を振り返る方法の一つです。
書き方のステップ
KPT法の書き方は簡単です。線を引いてノートを3分割し、解決したい問題を一番上に書きます。あとは、それぞれの項目ごとに書き込んでいくだけです。
STEP1 まずはテーマを決めて、線を引こう
まずはテーマを決めて、KPT法に取り組んでみましょう。テーマは、仕事のことでもプライベートのことでも、自分が解決したいと思うことであればなんでも良いです。
私は「朝なかなか起きられず、仕事に行くのがギリギリになる」をテーマにして、KPT法を行うことにしました。お恥ずかしいことに私はもともと朝が弱く、それがここ最近特にひどかったので、解決したいと思ったのです。
テーマを決めたら、KPT法の準備をします。まずはノートの上部にタイトルを書き入れます。そして、3分割したノートの左上、左下、右上の枠の上部にそれぞれ「Keep(このまま継続すること)」、「Problem(課題)」、「Try(解決策)」と書きます。これで準備は完成です。
STEP2 Keep(継続すること)とProblem(課題)を書こう。
準備ができたら、項目ごとに書いていきましょう。「Keep」の欄には、「このまま継続すること」を書きます。今回私が決めたテーマに関して、前日の夜に「飲酒をしない」「日付が変わる前に寝ている」ことは良い点であり、このまま継続したいと思ったので、Keepの欄に書きました。また毎朝日課としているタスクは行えていたため、「朝やるタスクは落ち着いてできている」もKeepの欄に書きました。
「Problem」の欄には、「課題」を書きます。朝起きられないのは「寝る1時間前にたくさん夕食を食べてしまう」ことが原因にあるのではと考え、課題に挙げました。また当日の朝の状態として、「目が覚めてから少し二度寝してしまう」こともProblemの欄に書きました。
STEP3 Try(解決策)を書こう
書き出したKeepとProblemを基に、「解決策」を考え、「Try」に書いていきます。まずProblemの欄で挙げた「目が覚めてから少し二度寝してしまう」という課題について考えました。これは秋になり寒くなってきたことが原因だと考え、「毛布を追加して寝る」ことを解決策として書きました。さらに、「寝る1時間前にたくさん夕食を食べてしまう」ことについても解決策を考えました。現在の生活スタイルの関係上、寝る1時間以上前に夕食を終えるのは無理だと判断したので、「前日の夜に食べすぎない」ことをTryの欄に書きました。
なお、今回はKeep、Problemを先に書いてからTryを書いてみるという順番で行いましたが、必ずしもこの順番の通りでなくとも良いと思います。
STEP4 KPT法で振り返ったことを基に行動し、再度KPT法で振り返ろう
KPT法は一度行うだけでも効果がありますが、継続して行うことでさらに大きな効果が期待されます。
「KPT法を行う → それを基に行動してみる → 行動の結果を再度KPT法で振り返る → それを基にまた新たに行動する...」というサイクルで行うのがいいでしょう。
私の場合は、「仕事終了後、昨晩と今朝の自分の様子を思い出しながらKPT法を行う → それを基に解決策を実行 → 翌日の仕事終了後、再度KPT法を行う → 新たな解決策を実行...」という流れになりました。
前回Tryの欄に記載した解決策は有効であったため、成果とともにKeepの欄に記載しました。しかしまだ課題は残っていますので、その課題をProblemに、課題に対する解決策をTryの欄に、今回も記載しました。
STEP5 さらにKPT法を続けよう
さらにKPT法を続けます。今回で3回目です。
2回目のKPT法で、「エアコン(暖房)を起床時間の2時間前から予約しておくこと」を解決策とし、その晩早速実行したところ、大当たりでした。部屋が暖まっていることで、布団の中にい続けることが逆に苦痛になり、目が覚めてからすぐに布団を出ることができたのです。そのことを成果として記載しました。
KPT法を用いることで、「朝なかなか起きられず、仕事に行くのがギリギリになる」というテーマに対し、有効な解決策を見つけることができました。しかし、やっていくうちに「もっとスッキリ目覚めたい」という欲も出てきましたので、テーマを修正し、今後もKPT法を継続していこうと思っています。