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ぐるっと回って考えた、PERPANEPの新たな挑戦① なぜクラファンなのか

2022.10.25

ぐるっと回って考えた、PERPANEPの新たな挑戦~なぜクラファンなのか?~

こんにちは。昨年発売した、紙とペンの相性に着目したシリーズ「PERPANEP(ペルパネプ)」のマーケティング責任者をしている川人慎右です(写真右が私)。発売以来、「書き心地」というPERPANEPが提供する新しい価値をどうすればお客様に届けることができるのか、機会あるごとに商品を持って出かけ、お客様に触って試していただき、会話をし続けてきました。それらの経験を踏まえて、この秋から、これまでとは違う、新しい挑戦を始めています。 今回から3回シリーズで「PERPANEPの新たな挑戦」についてご紹介させてください。

#ジャーナリング#挑戦#書くこと好き#開発秘話

PERPANEP(ペルパネプ)とは

今この記事を読んでいただいている皆さんの中には、「PERPANEPって何!?」という方もいるかもしれませんので、まずはそこからご紹介します。

ペルパネプ PERPANEPとは

PERPANEPは、紙とペンの相性が生む「書き心地」をデザインし、「紙とペンの巧みな出会い」をコンセプトにしたノートとペンのブランドです。

ひとことで「書く」と言っても、「丁寧に書く」「ラフに書く」など、書き方は人によって様々です。PERPANEPでは、コクヨが創業以来培ってきた、書くモノと書かれるモノの相性に応じた紙へのこだわりと技術を元に、様々な「書く」に寄り添う3種の紙「ツルツル」「さらさら」「ザラザラ」を開発し、それぞれの紙との相性をご自身で選べるように、筆記具もファインライター、水性ゲルボールペン、万年筆の3種をそろえました。

PERPANEPハイレンジモデルをクラウドファンディングで販売する

「書き心地」へのこだわりとペンとの相性の違いから生まれたPERPANEPですが、発売後約1年を経た2022年秋から新しい挑戦を始めています。

「新しい」ポイントは2点。一つは、ハイレンジモデルをつくったということ、そしてもう一つは、そのハイレンジモデルをクラウドファンディングでお届けする、という点です。

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※ドイツ装ノートのクラウドファンディングは2022年12月13日をもって終了しました。
たくさんの応援を頂きありがとうございました。

ハイレンジモデルでは、PERPANEPの紙質へのこだわりはそのままに、装丁は「ドイツ装丁」と呼ばれる表紙の背の部分と平の部分に別の素材を使った継ぎ表紙、さらに、表紙の材料やゴムバンド・箔押しの色などにもこだわって、上質ながらスマートに見える様にこだわっています。

ペルパネプ、PERPANEP ハイレンジモデル、クラウドファンディング

私が考えるクラウドファンディングの利点

今回、クラウドファンディングという方法を選ぶにあたって、さまざまな人と会い、情報を交換する中で、クラウドファンディングのメリットが見えてきました。

大きく3つにまとめると、一つ目は、今までコクヨが接触しづらかった生活者(※1)と出会える点、二つ目は、価値をコクヨから直接伝えられる点、そして最後に、販売後も生活者とつながり続けられる点です。

※1:「生活者」という言葉には少々なじみが薄いと感じる方もいるかもしれませんが、いわゆる「モノを買い、消費する存在=消費者」として人々を見るのではなく、人々の生活全体を包括的に理解し、商品が生活の中でどういう意味を持つかを考える、という姿勢を常に自らに課すためにも、「生活者」と呼ばせていただくことにします。

今までコクヨが接触しづらかった生活者とも出会いたい

クラウドファンディングという新しい購買方法を活用することで、今までとは異なる生活者に出会えるのではないかと考えました。スーパーや文具店、ライフスタイルショップといった従来の販売方法では出会いにくかった、どちらかというと自ら積極的に文房具を求めて歩き回ったりしない生活者の方との接点を持つためには、クラウドファンディングのプラットフォームが有効なのではないかと考えたのです。

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コクヨから直接、伝えるべき価値のすべてを伝えたい

店頭に商品を並べる売り方は、どうしても物理的なスペースの制約を受けます。伝えられる価値に限界があるのです。しかし、WEB上のクラウドファンディングでは伝えたい価値をスペースの制限なく伝えられます。かつ、どのポイントが、どう響いたか、ある程度検証するこができます。今後のコクヨの価値の伝え方を考える意味でも有意義だと考えています。

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販売後も生活者とつながり続けたい

商品をより良くしていくためには、使用されている生活者からのフィードバックが重要ですが、今まではつながり続ける仕組みを作れていませんでした。クラウドファンディングなら購入者と直接つながる仕組みを用意することも可能です。

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PERPANEPでクラウドファンディングを活用する理由

こうしたクラウドファンディングのメリットを、私はPERPANEPでこそ活かせる、活かすべきだと思いました。

なぜなら、PERPANEPの核になっている「書き心地」というテーマは、それ自体が新しく、「書き心地を追求した」という一言だけでは、一時的な興味は引いても、生活の中に定着することが難しかったからです。

PERPANEP への個人的感想

昨年秋のPERPANEP発売時点で、私はプロモーション担当として、このアイテムにかかわっていました。それまで、ペンとノートを別々に選んでいたことを、組み合わせで選んでもらうというチャレンジングな商品だなとドキドキしながら担当していました。

私自身は自分にあった紙質を選べる点(ちなみに私はサラサラ派です)、フラット製本でストレスなく筆記できるところが非常に良いと思っています。普段は仕事のメモ、日記など書くことが多いのですが、このPERPANEPでは書く瞑想と言われている「ジャーナリング」に活用しています。

ペルパネプ PERPANEP使用例

発売後の気づきその1)価値がニッチの域を出ない

PERPANEP は普段の生活の不便を解消するためのアイテム(マイナス→±)ではなく、今使っているものを「より良く」していくアイテム(±→プラス)ですが、その説明だけでは、多くの生活者にとって「理解はできるし面白いけど、必要ない」アイテムになってしまいます。今売られている一般的なノートとの価格差を越えて買い替えを敢行するほど困ってはいないからです。結果的に、PERPANEPの価値はニッチになってしまっていると考えています。

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発売後の気づきその②使い方が分からないという方が多い

もう一つの課題は、購入してくれた方々へのインタビューで判明しました。何人もの方から、「この商品(税抜900円)に合う使い方がわからなくて使っていない」という意見をいただいたのです。

自分に合った紙質を選べること、ノートの綴じ部分が気にならないほどフラットに開くという点は皆さん理解されていました。その点に興味や共感を感じて買っていただいた方も少なくありませんでした。

しかしながら、購入後の使い方が伝えられていませんでした。使い方が分からず、使わずに保管している方が増えると、当然リピートして使っていただくことが難しくなります。

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PERPANEPから見えてきた課題

すなわち、「より良く」に共感してもらうための価値の伝え方を私たちはもっと鍛えないといけない。一言でいえば、これが従来版PERPANEPの課題です。

「商品の特徴」だけでは当然不十分。商品が生まれた背景、具体的には商品開発のこだわりを開発者の顔が見えるような物語が必要だということと、加えて、商品を購入した後に生活者の方がどのようにそのものを使い、どのような生活の変化があったのという使用時の物語が必要だということに気づかされました。

また、文房具なお好きな人が文具の話をみんなとしたいにもかかわらず、なかなか深い話ができないということに潜在的にさみしさを感じているように見えました。このような環境を変化させることも文具メーカーとしてコクヨが実施するべきだとも感じています。

ここまで少し長くなってしまいましたが、クラウドファンディングの3つの利点(①これまで接点がなかった生活者と出会う、②伝えるべき価値をすべて伝える、③購入後もつながり続ける)はPERPANEPの課題、ひいてはPERPANEPの1年間を通じて見えたコクヨの課題を解決する可能性を秘めている。そんな風に思っています。

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実践に当たって心がけたこと

長くなっても情報はリッチに

クラウドファンディングにはこの世にないものに対して関心を持たれるイノベーターの方々や、商品やサービスの製作や開発状況を知り、一緒に作っていくというストーリー共感力の強い方々が多く集います。その方々に興味を持っていただける情報発信とは何かを考えました。

■開発ストーリーの開示

開発者がなぜその素材を選定したのか、開発のプロセスの中でどんな困難にあたり、どのように解決していったのか、開発者の顔が見える物語をお伝えしています。

■使用ストーリーの提案

ノートの使い方も千差万別です、仕事中の打ち合わせメモやアイデア発想、普段の生活の中で日記や自分の想いを吐露するため、育児日記や趣味のため、人それぞれノートの楽しみ方がありその活用方法は通常はあまり公開されることがなく、閉じられています。そのような情報をお伝えできるようにしていきたいと思っています。

売り切りにしない

今回のクラウドファンディングでご購入いただいた方に、LINEでお友だち登録していただくことで、使いかたやコクヨが収集したノートの使い方などをお伝えすることで、よりよいノートライフを実現できるような取り組みを継続していく予定です。一時的な共感に終わらず、価値が生活の中に根付くまで、しっかり伴走をしていきます。

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ドイツ装ノートのクラウドファンディングは2022年12月13日を以て終了しました。
たくさんの応援をいただきありがとうございました。

次回のヨコク

ここまで長らくお付き合いを頂いてありがとうございました。

次回以降、この場でも開発時のストーリーと、使用時のストーリーについて、さらに詳しくご紹介していきます。

ドイツ製本のハイレンジモデルを実際に生み出す際の苦労や、見ただけではなかなか分かりづらい開発者のこだわり、そして、このノートをどのように活用すればいいか、事前に使用いただいている方に使用方法を聞き、良い点、悪い点を聞き、お伝えしていきます。

■特集シリーズ「ぐるっと回って考えた、PERPANEPの新たな挑戦」

その②ドイツ装ノート開発ストーリー

その③ドイツ装ノートの使い方をユーザーさんに聞いてみた

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