2026年5月29日
第18回 黒いモチベーション
やる気ペンリーダーが時間外に書くコラム🌱YARUKI OFF(やる気オフ)
今振り返ってみても、僕の人生において、とても重要だったと思える時代があります。それは、恥ずかしさや悔しさをバネに、まるで修行僧のような生活を送っていた日々のことです。
学生時代は好きなことに没頭し、今思えば夢のような生活を送っていたのですが、会社に入って世界が一変しました。
電機メーカーに入社し、希望していた開発部門に配属となったのですが、実際に待っていたのは殺伐とした社内外からのクレーム処理に忙殺される毎日でした。同期の活躍が聞こえてくる一方、エンジニアとして何も生み出せていない強い悔しさから、「いつかみんなをアッと言わせる商品を作ってやるぞ!」と業務が終わってからこっそり実験を繰り返したり、足りない知識を補うために週末のすべてを勉強に捧げたりしていました。今思えば、かなり鬱屈した新人時代だったと思います。
その後、マネジメントする立場になってからも、上下からの板挟みに悩む日々が続きました。取り憑かれたように流行りのビジネス書や「マネジメントの教科書」といったハウツー本を読み漁っては、結局それでは何も解決せず、エナジードリンクを煽りながら、マッチポンプのような気合だけでなんとか乗り切っている……。そんな時期もありました。
振り返れば、当時も僕を支えてくれていた先輩や仲間は確かに存在していて、今では感謝しかありません。しかし、当時の僕は尖った反骨精神だけで生きていたので、周囲のそんな善意にまったく気づけていなかったのです(今は本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです...)。
僕がここで何を言いたいかというと、「学ぶモチベーションの始まりは何だっていいのではないか?」ということです。
たとえそれが、黒く、鬱屈した反骨精神から始まったものだとしても、自分を前に進めてくれる燃料であることに変わりはありません。そして、必死に泥を這ってでも自分を成長させることができれば、その時に見合える風景は、いつの間にかまったく違うものに変わっているはずです。自分にとっての過去の意味が変われば、その上に新しく打ち立てる未来の形も変わっていきます。
一日一日、少しでも机に向かい、どんな形であれ自分の時間を愛おしむ。そんな努力の積み重ねの先に、はじめて、かつての不器用だった自分の人生をも肯定することができ、そして、本当の意味で人に感謝できるようになるのだと、僕は思っています。
今週も最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
【今週の気になる言葉】
「ハングリーであれ。愚かであれ。」
―― スティーブ・ジョブズ(Apple創業者)
やる気ペンリーダーが時間外に書くコラム YARUKI OFF(やる気オフ)
「やる気ペンプロジェクト」を立ち上げてから約10年となりました。リーダーとしてジタバタともがく毎日ですが、時の流れはどんどん加速し、ますます先行きが不透明になってきたように感じます。週に一度その激流から離れ、今見えている風景や心がザラッとした出来事などを書いてみたいと思います。すぐに役に立つことはあまりないかもしれませんが、素直に自分の五感に従って、週一回お届けできたらと思います。

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