2025年12月24日

「大人は1褒めれば100伸びる」って本当? 進研ゼミ「赤ペン先生」と探る、大人の学びの"新"常識。

コラボキャンペーン「脱・3日坊主キャンペーン 2025年秋」レポート

前回の「脱・3日坊主キャンペーン」で開催したスペシャル企画を覚えておいででしょうか?
そう、進研ゼミ「赤ペン先生」とのコラボで実現した、手書きメッセージプレゼントキャンペーンです!

「脱・3日坊主キャンペーン」の開催2回目にして、“褒め”のレジェンドともいえる「赤ペン先生」とのコラボが実現するという、やる気ペンチームとしては驚きと嬉しさが詰まった企画となりました。

今回の記事では、キャンペーンの報告とともに、本企画にご協力いただいたベネッセコーポレーション 赤ペンサービス担当のカバタさんに行ったインタビューの模様をお届けします🎤

普段は子どもたちの成長を見守る「赤ペン先生」が、大人と向き合うときに大切にした"あるスタンス"とは?そこには、孤独に学び続ける私たちにとって、一番必要なものが隠されていました。

※「赤ペン先生」「赤ペン」は,(株)ベネッセコーポレーションの登録商標です 


【インタビュー】進研ゼミ「赤ペン先生」流、"大人のやる気"の引き出し方

「大人」に赤ペン先生? きっかけは“褒めへの飢え”

やる気ペンチーム(以下、やる気) : 今回の企画が決まったのは、ベネッセさんの社内で赤ペン先生からメッセージをもらえる取り組みがあるとおうかがいしたことがきっかけでした。やる気ペンチームにも元受講生がいるので、「あの赤ペン先生が大人にもメッセージを⁉」と興味津々で。社内でも反響が大きかったんですよね?

ベネッセコーポレーション カバタさん(以下、カバタさん) : はい、社員向けに「赤ペン先生からの褒め・励まし体験企画」として実施したのですが、私たちの想像以上の反響がありまして……。これまでお子さまに向けて提供してきたことが大人にも響くんだと確認できたことはもちろん、大人の方が「褒め」に飢えているのではないかとさえ感じました。

やる気 : 「褒めに飢えている」……何だか重みがありますが、すごく分かります(笑)。

カバタさん : そうですよね(笑)。大人になると子どもの時のように「褒めて!」とは言いづらいですし、そもそも、「◎◎を頑張っている」と言葉にする機会もあまりなかったりします。

やる気 : 仕事の場面でも、飛びぬけた成果を表彰する仕組みはありますが、日常的に褒める・褒められるシーンってあまり見かけない気もしますね。

やる気 : 今回の企画をご一緒できたのは、こういった「大人と赤ペン先生」の掛け合わせから生まれる効果を知りたいという想いからでしょうか?

カバタさん : はい、赤ペン先生のような「寄り添い、見守ってくれる存在」は大人にこそ必要で、効果があるのではないかと感覚的な仮説は持っていました。ただ、実際の効果測定はなかなか難しいですし、何に対してどう褒めるかという企画化の難しさもありました。

データから読み解く、大人の「意志」

やる気 : 今回は、大人のやる気ペンのアプリでユーザーの皆さんが学びの目標や勉強に対する想いを記入している「ナカマカード」の情報や、やる気ペンの使用ログをもとに、メッセージを考えていただく企画を考えました。実際に実施してみて、いかがでしたか?

やる気ペンで記録した学習ログ、ナカマカードのイメージ

カバタさん : 普段の小中高校生向けの添削においては、その子の頑張りや褒めポイントを、例えば計算の過程や漢字の書き方などから見つけますが、今回は「大人のやる気ペン」のデータやコメントから、「学ぶ目的」や「意志」を読み解く必要がありました。担当した赤ペン先生たちにとっても、新鮮な体験だったようです。

やる気 : データ提供した立場で言うのも変ですが、難しそうですね……!

カバタさん : そうですね。でも、赤ペン先生たちからは「達成欲やモチベーションの高さに驚いた」、「忙しい生活の中でも時間を作って、必ずやるんだ!という意志を感じ、尊敬しかなかった」という声が上がりました 。

カバタさん : キャンペーンに応募してくださった方のなかには、子どもの頃、進研ゼミを受講していたという方もおり、大人になっても「赤ペン先生」を覚えていて、今も親近感をもってくださっているというのは嬉しかったです。赤ペン先生たちも、「今の険しい山を登りきって、どうか夢を叶えてほしい」と、心からのエールを送っていました!

カバタさん : それから、やる気ペンチームの皆さんが、赤ペン先生の「手書きの文字」に関心が強く、褒めてくださったことも印象的でした!

やる気 : もう圧巻でした!まず、とても美しい。そして、かっこいい達筆さというよりは、どちらかというと柔らかい、「赤ペン先生ってこんな人かな」と親近感をもってイメージできるような字体なんです。キャンペーン当選者の方へのメッセージカード発送作業は私たちで行いましたが、20名分、20回「素敵だ~」と思いながら封入しました(笑)。

赤ペン先生からのメッセージイメージ

「指導」ではなく「認め」に徹する

やる気 : 改めて、赤ペン先生が大人に送るメッセージの内容へのこだわりについて、うかがいたいと思います。普段のお子さま向けメッセージを考えるときと比べて、意識して「変えたこと」はありますか?

カバタさん : はい、明確に変えたスタンスがあります。それは、「指導」ではなく「ありのままの状況を認め、褒める」に徹することです。「学ぶ」こと自体の経験が少ないお子さまと、ある程度年数を経て、「学ぶ」ことの目的や意義を自ら考え取り組む大人とでは、「学ぶ」姿勢、意欲も異なりますよね。大人の方が、過去の「学び」において、色々な経験が多い分、不安や悩み、恐れも多いとも想定できます。だからこそ「少しでも実現できている」こと自体の素晴らしさに気づいてもらえるよう、一人一人のありのままの状況を認め、自信や自己肯定感につながる声掛けをすることが大事だと考えました。

やる気 :  なるほど……。逆に、子どもでも大人でも変わらないスタンスはあるのでしょうか?

カバタさん : 「主役はあくまで学ぶご本人」ということです。赤ペン先生は、そっと後ろから支える存在でありたいと思っています 。

やる気 :  「支える」、素敵な響きです。

カバタさん : 今回の企画を通して感じたのは、大人は「1褒められたら、自分でリピートして100にできる」生き物だということです (笑)。

やる気 :  1が100に!

カバタさん :  子どもへの「褒め」は日々の積み重ね(チリツモ)が大事ですが、大人の場合、一度「認め・褒め」によって自己肯定感のスイッチが入ると、あとは自分で自分の歯車を回していける力があるんです 。 大人になると褒められる機会は少ないですが、だからこそ、たった1回の「褒め」の威力が絶大なんだと実感しました 。


当選者の方から感想をいただきました!

こうして、赤ペン先生たちの「リスペクト」が込められたメッセージは、無事当選者の皆さんの手元に届きました。 SNSで当選報告をしてくださった方の投稿を、一部ご紹介させてください。


まとめ : 「認める」ことが、大人の自走エンジンになる

今回のコラボレーションを通じて見えてきたのは、「大人は、褒められる機会は少ないけれど、1回の『認め・褒め』の威力が絶大」という事実でした。

誰かに指示されるのではなく、自らの意志で学び続ける大人たち。 その孤独な戦いにおいて、赤ペン先生のように「今のあなたのままで、間違いじゃないよ」「そのプロセスこそが素晴らしいよ」と鏡のように現状を肯定してくれる存在が、どれほど大きな力になるか。

「大人のやる気ペン」も、皆さんの日々の努力を可視化し、肯定する存在であり続けたい。 今回の赤ペン先生からのメッセージが、皆さんの心に灯った「やる気」をさらに強くしてくれることを願っています。

ご応募いただいた皆さん、そして素敵なメッセージを届けてくださった赤ペン先生、本当にありがとうございました!

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