INTERVIEW

インタビュー
スタイリスト
川上さやかさん

<KOKUYO ME スタイリストインタビュー>
川上さやかさん編:
「シンプル&ベーシック」を追求したスタイリストが語る
センスのいい文具選びとは?

働く女性に向けたファッション誌『Oggi』や『BAILA』をはじめ、ブランドカタログやウェブマガジン『mi-mollet』など、多岐に渡り活躍しているスタイリストの川上さやかさん。SNSで見せる私服コーディネートも話題で、多方面から引っ張りだこ。シンプルでもどこか目を引く洗練された感性は、一つひとつの文具選びにも通じていました。

大手銀行OLから、ファッションスタイリストに転身

ーどのような経緯でスタイリストになられたのですか?

川上さやか(以下、川上) 実は、短大を卒業してからしばらくは銀行に勤めていたんです。銀行業務は性格的にも向いていたと思うのですが、5年目に入ってからふと将来のことを考える時間が増えてきて…いつしか「実力一本で長く続けられるような仕事がしたい」と思うようになりました。ちょうどその頃幸いにも、愛読していたファッション雑誌『Oggi』で活躍されていたスタイリストの佐藤佳菜子さんがアシスタントを募集していることを知って。当時から彼女の大ファンだった私は、その募集を見てすぐに応募を決意。誰に相談することもなくその日のうちに徹夜で履歴書を仕上げ、翌朝すぐに投函しました。

ーなるほど。その行動力で、チャンスを掴んだのですね。

川上 そこからはご縁があり、アシスタントとしてお手伝いをさせてもらえることになりました。ただ急に銀行を辞めるわけにはいかないので、最初の1年はOLとアシスタントの二足のわらじ状態。会社が終わってからの時間と週末を使って、仕事のノウハウを教わりました。そして社会人7年目になる年には、正式に会社を辞めてこの業界1本でやっていくことに。そこからは2年半のアシスタント期間を経て、ちょうど30歳になる年に独立。今はスタイリストとして歩み始めて、5年目になります。

10年間、好きなスタイルは変わらない

ー川上さんの代名詞とも言える「シンプル&ベーシック」。このスタイルを好きになったきっかけは何ですか?

川上 OL時代はお給料の中から服にかけられる予算が限られていたので、ON・OFFで服を買い換えるのが難しくて。自然と〝平日も休日も使えて着回しがきくもの〟を求めるようになりました。そうして最終的に行き着いた答えが「シンプル&ベーシック」というスタイル。アイテムがシンプルだとコーディネートの幅も広がるし、時代に左右されないから長く愛せるんです。元々流行に飛びつくタイプではないので、職業や環境が変わっても好きなスタイルは一貫して変わりませんでした。ただ、アイテム自体がシンプルだからこそ、〝どうしたら時代に合わせた着こなしができるか〟は、常に考えるようにしています。

ーシンプル服を〝今っぽく〟演出するコツを教えてください。

川上 遊び心のある小物を投入して、アクセントとして効かせましょう。例えばPVCなどのビニールや、ビーズ、ジュート素材など、今まで目を向けてこなかった新しい素材で小物を選ぶと、服は昨年のものでも着こなしの鮮度がグッと上がりますよ。それと、色合わせもすごく重要。最近のオススメは、キャメル×ブラウン、白×アイボリー、水色×ネイビーのように、「同じトーンの色を濃淡つけて合わせる」こと。絶妙な色の差で作るワントーンは、一色でまとめるよりも断然センス良く見えるので試してみる価値ありです。

心身ともに整った、シンプルライフが理想

ー休日はどのように過ごしていますか?

川上 20代の頃からよく一人旅をしています。頭の中をすっきり整理するためにも、1人で過ごす時間を大事にしたくて。行き先は、金沢、京都、沖縄、海外ならアメリカが多いですね。先日もちょうど、一週間の休暇をとってN.Y.へ行ってきました。N.Y.はファッション性豊かで、自立した女性が多く活躍する街。イキイキと輝く彼女たちの姿に良い刺激を受けました。

ー旅を通して、気付いたことはありますか?

川上 旅のお土産に現地の文具を買って帰ることが多いのですが、N.Y.でおしゃれな雑貨店や本屋を何軒かのぞいたところ…なんと、ずらりと取り揃えられた日本製アイテムを発見。どうやら海外では今、使い心地が良く見た目も洗練されたMADE IN JAPANのノートやペンが大人気なのだとか。日本を飛び出したことで逆に、日本の良さを再発見した瞬間でした。

ー川上さんの目指すライフスタイルとは?

川上 部屋が物で溢れていると頭の中もスッキリしないので、物は基本すべて収納。表には何も出さず、すっきり片付いているのが理想です。結局、服のスタイリングも、バッグの中身もクローゼットの中も、部屋の中まで…シンプルな状態が一番しっくりくるんですよね(笑)。そういう風に、自分の中でこれ!と決めた軸がひとつあると、物事の世界観がまとまっておしゃれに見えると思います。私の場合はそれがシンプルなのですが、明るい色や柄が好きな人は華やかな方向でまとめてみるのも正解。ある程度の年齢になると自分の好きなものがわかってくると思うので、まずは自分の「軸」を見極めること。これは部屋だけに限らず、ファッションや、もちろん文具についても言えますね。

スタイリスト川上さん×KOKUYO ME

ーシンプル派の川上さんから見た、KOKUYO MEの印象はいかがですか。

川上 なんといっても、まず色が魅力的ですね。くすみがかった絶妙なトーンが、大人っぽくてすごくおしゃれ。主張しすぎないからベーシックカラーとの相性もいいし、2色以上の色を掛け合わせてもうるさくないから、配色を自由に楽しむことができます。「選ぶ」楽しさを与えてくれる、豊富なカラバリにも女心をくすぐられますね。デザイン性でいうなら、さり気なく入ったゴールドロゴや、視覚効果で凹凸に見える立体風デザインのノートなど、シンプルながらもひとクセあるデザインも素敵だなと思います。

ーKOKUYO MEの撮影スタイリングをしてみて、どうでしたか?

川上 シンプル派の私にとって、「色」を主役に扱うこと自体がすごく新鮮で。コーディネートを考えている間、終始ワクワクしていました。実際にスタイリングしてみて驚いたのは、KOKUYO MEのテーマカラーが、合わせる色に困らない万能色だということ。おしゃれな色は大抵、主張が強すぎて合わせる色に困るものなのですが、この6色は違いましたね。どんな色を持ってきてもおしゃれにキマるから、色合わせを考えるのが楽しかった。

ー6色あるカラーアイテム、どう合わせたらおしゃれに見える?

川上 まずは服の着こなしと一緒で、「同じトーンの色」同士を合わせてみましょう。例えばクールにまとめるなら、水色のノートにゴールデングリーンのテープのり、白の消しゴム。暖かみのある雰囲気がお好きなら、ピンクのノートにグレーのボールペン、パープルの消しゴムといった具合。似たような系統の色でまとめると、シンプルでもすっきりした統一感が生まれて、センスアップして見えますよ。

KAWAKAMI’s SELECT

ほんのりくすんだブルーのノート、大人っぽくて好みです。普段愛用している小物と、色のトーンがマッチするのも嬉しいですね。スケジュールをデジタルで管理するようになっても、やっぱり書いて残すことができると安心。手帳に挟めるような薄くて小ぶりのノートをちょうど探していたので、この薄さとサイズ感もツボでした。白のボールペンは一見シンプルですが、実はグリップ部分が一部平面になっていて、しかも細かい凹凸がついているんです。さり気なく凝ったデザインがこなれていて素敵です。[ノート・ボールペンはKOKUYO ME、その他はスタイリスト私物]

PROFILE

川上さやか | Sayaka Kawakami
スタイリスト

大手銀行で会社員として働いた後、スタイリスト佐藤佳菜子氏のアシスタントを経て独立。小学館の働くアラサー女性向けのファッション雑誌『Oggi』や、講談社の大人の女性に向けたウェブマガジン『mi-mollet』などで、元会社員視点を存分に生かしたスタイリング提案を行うほか、ブランドのカタログなどでも幅広く活躍している。

Instagram:@sk_120