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DESIGN

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  • メーカー希望小売価格
    ¥2,200(税抜)

    〈このようなものがよく切れます〉

    刃渡り:70mm、全長:187mm
    刃形状:カーブ刃

    ●板厚/2.0mm 
    ●材質/刃:ステンレス、ハンドル:ABS

  • メーカー希望小売価格
    ¥2,500(税抜)

    〈このようなものがよく切れます〉

    刃渡り:85mm、全長:226mm
    刃形状:カーブ刃

  • メーカー希望小売価格
    ¥2,200(税抜)

    〈このようなものがよく切れます〉

    刃渡り:70mm、全長:177mm
    刃形状:ストレート刃

●板厚/2.0mm 
●材質/刃:ステンレス、ハンドル:ABS

■レーダーチャートの判定基準:①厚物の切断性能:刃先5mmの範囲でコートボール紙(350g/㎡)が切れる枚数。多いほど高得点。②薄物の切断性能:薄いフィルムを自重で吊下げた状態で刃の根元から刃先までで切断し、可否を点数化。③切断距離:一回の開閉で切断できる距離の長さ。刃渡りが長いほど高得点。④細かい作業性:刃渡りが短くて取り回しが良いかどうか。ストレート刃で細い先端のモノが高得点。⑤非粘着性能:ノリがべたつきにくい加工がされているものが高得点。⑥手の痛くなりにくさ:操作時に手が痛くなりにくいかどうか。形状が配慮されているものや、柔らかい素材を使用していると高得点。⑦開閉音の静音性:ハサミを開閉したときの音を測定。音の大きさを表すデシベル値が小さいほど高得点。⑧閉じ荷重のスムーズさ:ハサミの閉じ荷重の経時変化と負荷を測定。負荷が小さくて、かつ変化が小さいものが高得点。

取扱説明書

HASA

① 切れ味を洗練させたコクヨ独自設計刃

② HASAの切り心地

③ HASAの音

④ 使い心地と外観の両立を追求したハンドル

⑤ 耐久性を追求した設計と加工の選定

⑥ 刃物づくり百年の貝印製

⑦ Takramと見出した「正直」なハサミ

  • ① 切れ味を洗練させた
    コクヨ独自設計刃

    一般的なハサミは、刃の先端に行くにつれて、切断能力が落ちてしまうという課題がありました。
    そこでHASAは、刃の位置に応じて最適なアーチを設計することで、刃先でも効率的に力が伝わるようにし、ストレート刃よりも軽い切れ味を実現しています(HASA-001,-002のみ)(図1)。
    しかし、HASA-001、002は、アーチ形状を搭載するために、ストレート刃よりも先端が太くなっているので、細かい作業には向きません。
    その場合は、先端が細くなっているHASA-003(紙・工作用)をお勧めします。ご自身の用途に応じて最適なHASAをお選びください。

  • ② HASAの切り心地

    よく切れるハサミは、薄いものから厚いものをしっかり捉えるために、刃と刃を強固に締め付ける必要があります。
    それにより、操作時に一定の抵抗が生まれますが、HASAは2枚の刃の内側の面と面が擦れあう部分に、接触面積を減らす加工(裏スキ)を施すことによって、摩擦抵抗を低減しています(図1)。
    さらに、刃と刃を締結する部分(図2)を、ネジ式の調整可能な部品にすることで、強固かつ個体差を加味した最適な締め付け力の調整を行っています
    そうした加工技術や専門的な作業者の調整によって、刃と刃が絶妙に触れあう、滑らかで心地のよい感触が生み出されています。フッ素やチタンといったコーティングで、糊が付きにくくすることも可能ですが、切り心地に影響するので、敢えて行っていません。ハサミ本来の切り心地をお楽しみください。

  • ③ HASAの音

    人の耳の感度は周波数帯によって異なり、低周波数帯で鈍感になり、高周波数帯で敏感になる傾向があると考えています。 ※年齢などによって個人差があります。
    (図1)ハサミでは、開閉動作時に高周波数帯の音が目立つ傾向にあります。
    そこで私たちは、「高周波帯の音が抑えられた音=心地よい音」と定義し、従来のハサミに比べて、高周波数帯の音を低減させること(図2)で耳当たりの良い音を追求しました。

  • ④ 使い心地と外観の両立を
    追求したハンドル

    使いやすいハンドルとは、「余計な力が入らずに自然に握れて、手にフィットし、操作時に指がブレない」ものだと私たちは考えます。そのため、HASAはデザインコンセプトが先行した奇抜な造形、逆にシンプルにまとめ過ぎた造形を目指していません。
    HASAのハンドルは、指とハンドルの当たり方を考慮した傾斜形状を随所に設けることによって、自然な握り方に導きつつ、指とハンドルの接触による負荷を軽減し、フィット感を向上させています。
    さらに、通常のハサミよりもハンドルに厚みを持たせることで、指がブレずに力が伝わりやすくなっています。また、指が当たる面は、シボ(樹脂表面の粗さ)を細かくすることで手触りを良くし、指が当たらない面は、傷が目立たないようにシボを粗くしています。

  • ⑤ 耐久性を追求した
    設計と加工の選定

    ハサミは一度購入すると、長期間使用する道具なので、耐久性は非常に重要です。HASAは、通常のハサミよりも板厚を厚くしたり、鋼材をハンドルの奥まで入れることで刃の剛性を高め、耐久性を向上させています。
    板厚をさらに厚くすることで、より耐久性を上げることもできますが、必要以上に重量が重くなったり、製品コストが上がりすぎてしまうため、選択していません。
    また、刃付け部分に関しても、研磨を2段階に分けることで、薄い部分を最小限にし、刃欠けが起きづらくしています (図1)。
    ハンドルにエラストマー(柔らかい素材)を用いることで、手当たりを良くすることもできますが、長い目で見ると、汚れが目立ったり、劣化してくる可能性があるため採用していません。愛着を持って、長くお付き合いください。

  • ⑥ 刃物づくり百年の貝印製

    ハサミは非常に繊細なプロダクトで、設計によって「切断能力」を高めることは可能ですが、「切り心地の良さ」は、専門的な工場による加工と、専門的な作業者による調整でしか生み出せません。
    HASAの製造を委託している貝印社は、創業100年を超える日本を代表する刃物メーカーです。「確かな切れ味」と「使いやすさ」を目指し、刃物の専門工場であるKAIベトナムで1本1本丁寧に仕上げられています。刃と刃が絶妙に触れ合う滑らかな開閉感を通して、「切ること」の悦び・楽しさを体感してください。

  • ⑦ Takramと見出した
    「正直」なハサミ

    HASAのプロダクトデザインは、世界を舞台に活躍するデザイン・イノベーション・ファームであるTakramとの協業で生み出されました。
    「良いハサミを永く使っていただきたい」というメンバーの想いから、対象となる生活者へきめ細かなリサーチを重ねました。そこで特に目立ったのは「見せかけの機能でモノを選ばない」という点です。
    店頭などで機能を伝えやすくするための造形が、必ずしも永く使うモノには適していないことを生活者が感じ取っていました。
    こうした想いに対応するブランドのパーソナリティとして「正直」というキーワードに辿り着きました。
    永く使っていくハサミとしてあってほしいハサミの姿に正直に向き合い、いくつもの試作・検討を重ね、造形の細部にまでこだわり最終的なデザインに至っています。