どんなお仕事をされていますか。

主にステープラーなどの金属を使った文具製品の開発をしています。
製品を世に出すために企画担当者と連携して市場を分析したり、企画から出たコンセプトを基にモノの形を設計し、工場とのやり取りを通じて量産をする段階まで携わっています。
コンセプトに合った製品の仕様を考えて設計し、予定通り量産出来るように、他の部門や工場とやり取りをして、そのスケジュール管理をすることが仕事のウェイトとしては大きいですね。

どういった場面で手書きをしますか。

工場への指示や依頼をする資料を作るときに、手書きしたイラスト等の写真を撮って送ることが多いです。ある程度設計データが出来ているとPC上でスクリーショットを駆使して指示しますが、最初の段階ではペンでさっとイラストを書いてしまう方が、時間をかけずに色も簡単に変えられるし、曲線を書くのも自分の思ったように書けるので、イメージを表現しやすいです。

あとは、社内・社外関わらず打合せの時に発生した、次回までの確認事項は自分のノートに書いて、後で振り返れるようにしています。
今は、製品の図面・モデルを一から起こす業務をしているのですが、最初は手書きで設計しないと、自分で決めた寸法の理由や履歴を追いにくいので、一旦、紙に描いてからPCでモデルにするということが多いですね。

タイトルは蛍光ペンでマーキング

こだわりやマイルールがあれば教えてください。

ノートはソフトリングノートを使っています。360度折り返せるので書く時に場所を取らず、立ったままでも書きやすいので、私はリングノート派です。ソフトリングは手に当たっても痛くなく、ノートなのにカサが低くなるので入社前からすごいなって思い、使っていました。
ペンは細いペンを選ぶことが多いです。決め手はデザインというよりインクの色ですね。黒い文字で埋まったノートを見返すと、情報量が多い感じがするので、紺のペンをよく使います。他には赤ペンと蛍光ペンです。ノートを見返しやすいように、確認事項は赤、見出しは蛍光ペンでアンダーラインと、内容や項目で色分けしたりします。
プライベートでは書く内容によって何冊かに分けているくらい日記や書くことが好きで、手帳のスケジュール欄は予定の種類ごとに色分けして書いたりしています。それが習慣になってずっと続いていますね。

紺色のペンや蛍光ペンも必需品

あなたにとって「手書き」とは何ですか。

自分の頭の中のぼんやりしたものやモヤモヤしたものを、整理して具現化、可視化してくれる行為かなと思います。もちろん仕事の話もそうですし、自分のモヤモヤした気持ちとかも書くことで整理できたりしています。