2025.07.09
やみつきテープのり「ドットライナー」って何!? ~タイプ別おすすめもご紹介~
2005年発売のテープのり「ドットライナー」。一度使ったら戻れない」「引きごこちが癖になる」とじわりじわりと定番の存在に。今回は、日本のテープのり市場を牽引してきたコクヨ ドットライナーについて、ユーザータイプ別おすすめをお届けします。
ドットライナーって何?
「そもそも、ドットライナーとは?」と思われる方もたくさんいらっしゃるかもしれません。ドットライナーは、コクヨが2005年に発売したテープのりのシリーズです。
テープのりは、一般的に使われている文具の中では群を抜いて新しい文具で、1990年前後にドイツの有名文具メーカーが発売した糊と修正テープの機能を持つカートリッジ式の糊にあると言われています。それまで主流だった水のりやスティックのりと比べて、手を汚さない、塗りすぎてふやけることを防げるなどのメリットがあり、その後各メーカーから様々なタイプが登場します。
日本で登場するのは2000年ごろから。スティックのりの持っていた構造上の欠点「ふたをし忘れると乾いてしまう・最後まできれいに使いきれない」といった点を解決する新しい文具として少しずつ世に出回るようになりました。
ところが、当時のテープのりにも困ったことが一つありました。
それは、粘着性のあるのりと、うすいプラスチックフィルムのベーステープが2層構造になっているテープのりは、引いたときにどうしてものり切れが悪く、紙から離すとのりが糸を引いてしまうことでした。糸状に引いてしまったのりが他の紙とくっついてしまったり、結局手が汚れてしまったり・・・。
これを一気に解決したのが、コクヨが2005年に発売を開始した「ドットライナー」。
ベーステープの上ののりが糸を引いてしまうのならば、「最初からのりを切っておけばいい」という逆転の発想で、ドット(点)状にパターン化したのりをテープ上に配置した商品です。
開発期間3年を経て2005年に初登場。最初は「修正テープか?」というお声もたくさんいただきましたが、一度使ったら水のりや固形ののりにはもう戻れない、引き心地と手軽さでファンを増やしています。
ドットライナー兄弟、続々増える
こうして生まれたドットライナーは、その後、のりの成分違いや大きさの違い、使い勝手、用途の違いなど続々と兄弟を増やし続けます。今現在、なんと11種類!(※)
※のりの種類では区別をしていません
一つ一つ見ていくと、いずれ劣らぬきらりと光る個性の持ち主たちですが、種類が多すぎてなかなか覚えていただけないのも事実・・・(汗)
そこで今回は、ドットライナーファミリー全員の個性を一挙まとめてお届けします。意外と、「そうそう、こんなの探してた!」に出会える、かもしれません。ちょっと長くなりますが、お付き合いください。
※記事の最後では、多すぎてどの「つめ替え用テープ」を買ったらいいのか分かりづらい!というお声にこたえるコクヨの取組みもご紹介します。
バランス最強、頼れる長男坊「ドットライナー」
最初の一つ、迷ったとき、なにせ間違いないのがスタンダードな「ドットライナー」。先端ローラーで流れるような引き心地、テープの長さはたっぷり16mで最後まできっちり使えます。
詰め替えできるのでコストパフォーマンスも抜群!粘着タイプも「しっかり貼れる強粘着タイプ」、「貼ってはがせる弱粘着タイプ」の2種類ののりがあり、さまざまなシーンで活用できます。デスクに、お道具箱に、ひとつ入れておけば安心ですね。
片手フリックが癖になる「ドットライナーフリック」
授業で配られるプリントをノートに貼る学生さん向けに作られたのが「ドットライナーフリック」。ペンケースの中でも勝手にキャップが開きにくく、かつフルカバーなので安心して持ち運びができます。
片手フリックでキャップが開く構造は、開発者のこだわりの機構。一回触ると癖になってしまうかも。
さらに、粘着タイプも「しっかり貼る」と「あとから貼りつく」の2タイプがあります。
「あとから貼りつく」は、貼り付け直後は粘着力が弱く、張り直しが可能。大事なプリントがうっかり狙いと違うところにくっついちゃって涙、みたいなこともありません。
小さいのにつめ替え可「ドットライナーコンパクト」
コンパクトなのにたっぷり使える、しかも詰め替えも可能でエコ。シリーズのいいところを全部盛りしている「ドットライナーコンパクト」。一個持っているとどんなシーンでも便利に使える優等生です。粘着タイプも「しっかり貼る」「あとから貼りつく」「貼ってはがせる」の3種フル装備。
ペンのような個性派「ドットライナーノック」
スリムなスタイルでペン感覚で使える「ノック」。文具はすべてペンケースに収めたい人にオススメ。フルカバーキャップで先端にゴミが付きにくく、ノックするだけでキャップが開き素早くのり付け作業に入れます。カチッと感も気持ちいい
子どもと一緒に使うなら「ドットライナースタンプ」
スタンプみたいに楽しくのり付けできるのが「スタンプ」です。
上からポンっ!と押すだけでのりがつきます。
小さい紙にちょっとだけ!レシートなどの四隅だけに!ラッピングなどピンポイントで!などなど活用範囲はひろく、子どもと紙工作するのにも最適!注目してほしいのがその構造。スタンプという名前がついていますが、上からポンと押さえると内部ではテープのりをちょっとだけ引いて離す、という動作をしているだけ。半透明な外装なので、子どもと一緒に「どうなっているの?」と研究するのも面白そうです。
事務の達人「ドットライナーホールド」
封筒の口をとじるのり付けであれば「ホールド」一択!
画期的と言えるのが、のり付け作業なのに机がいらないという点。ふつうのり付け作業をするときには、貼りたい紙面を机において、上から押さえてのり付けしますよね。紙からはみ出さないように気を遣ったり、はみ出しちゃって机にのりが......なんて失敗も「ホールド」なら防げます。手に持ったまま空中で紙をはさんで握り、サッと引くだけでのり付け完了!オフィスでよくある事務作業「封筒貼り」がサクサク進んで楽しくなっちゃいます。
添い遂げます!?「ドットライナーロング50」
そのボディーの中にはなんと50mのロングなテープ。
お仕事でたくさんのりを使うヘビーユーザーさん向けに作られましたが、つめ替え用テープを買いに行くのが面倒な面倒くさがり屋さんにもおすすめ。お家の中の定位置に鎮座させれば、もう添い遂げる覚悟でお役に立ちます!?
安定感重視なら「ドットライナーワイド」
その名の通りテープの幅がワイドなので、大型封筒やポスターなどの広い面をしっかり貼りたい方におすすめです。
スタンダードなドットライナーを使って、大型封筒の2列付けをされるユーザーを見て作られたこの商品。スタンダードからワイドに替えるだけで、のり付け作業は半分の手間になり、つめ替え用テープの交換の回数も減らせ、作業効率がアップ!
ここだけの話ですが、スタンダードを2個購入するよりもワイド1個の方がお得です!
アクリル・金属も任せろ「ドットライナーパワー」
金属やアクリルやガラス板にも使えるという点で、シリーズの中でも変わり種と言っていいでしょう!
ディスプレイやポップパネルの固定、ガラス壁面へのポスターの掲示などに活躍します。ちょっとニッチですが、工作好きのお子さんがいるご家庭や、お店を営まれている方などは、家に一つあると年に何回か「すごくラッキー!」と思うことがある、かもしれません。
小ささが売りです「ドットライナープチモア」
シリーズ最小の「プチモア」はペンケースにもスッキリ入る超ミニサイズ。消しゴムと同じくらいのサイズ感です。
ペンケースに入れておきたい学生さんや、旅行先でもらったチケットを旅行ノートに貼る、といった外出先でのシーンにも便利。
小さいからとあなどるなかれ、テープの長さはなんと10m!本体そのものの軽さも大きなメリットですが、紙面にのりを引くときの走行荷重も従来品より軽くなっています。
小さいけどたくさん貼れる「ドットライナースモール」
小さそうなドットライナーたくさんあるけど、つまりどれが一番小さいのかというと、小さい順に並べると、プチモア⇒スモール⇒コンパクトです。
スモールはコンパクトより横幅16㎜、縦幅2mm小さい使いきりサイズ。プチモアよりは横幅5㎜、縦3㎜大き目です。
おまけ)気分をアゲること間違いないハート柄のり
「柄のりタイプ」は、のり面にハート柄の模様が出てくるキュートなドットライナー。
貼ると見えなくなってしまいますが、隠れたところにまで気を遣うのがおしゃれ上級者。ドットライナー「スタンダード」「コンパクト」中にハート柄のラインアップがあります。使い勝手はそのまま、のり付けに「かわいい!」をプラスできるとっておきの一品です。勉強やお仕事の中に楽しく「かわいい!」を取り込んでモチベーションアップしましょう。
(つめ替え用テープは、柄のりではない通常のドットライナー、ドットライナーコンパクトも使えます)
詰め替えやたるみ直しのサポートサイト
シリーズ商品がたくさん増えていくに伴い、もう一つ、ユーザーの皆様からお問い合わせが多いのが、ドットライナー本体と詰め換えテープの互換性と、テープがたるんでしまったときの対処法。手元にある本体と買ってきた詰め替え用テープが合わないというお叱りの声も多くいただき、何とか少しでも分かりやすいご案内をするべく、ドットライナー品種別のユーザーサポートサイトを開設しています。
ドットライナーユーザーサポートでは、シリーズ全ラインアップの商品ごとの使用方法や詰め替え用テープとの対応、詰め替え方法やテープたるみが出た場合の直し方について詳しく図解されています。自分の使っているドットライナーの見た目、本体品番、詰め替えテープ品番のそれぞれから検索できます。
ユーザーサポートページには、商品本体やパッケージについているQRコードからもアクセスできます。
今回はドットライナーファミリーを一挙まとめてご紹介しました。
用途や使うシーンに合わせて、ぜひお気に入りを見つけてくださいね。
ドットライナーシリーズ