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カラーノート研究会

2021.01.20

視覚過敏の有無に関わらずカラーノートは目に優しい~コクヨカラーノート研究会 第1回活動報告~

カラーノート研究会

視覚過敏のために白いノートが使えない、という一人の高校生の声から始まった「カラーノート研究会」。「誰もが手軽かつ堂々とカラーノートを選べる社会を作る」ための活動、始まっています。今回は、研究員の皆さんと共に、実際にカラーノートを使ってみる活動を通じて、見えてきたことをご報告します。

視覚過敏の方のノートに関する困りごと、症状って?

視覚過敏という言葉自体、なかなか普段の生活で触れることも少なく、あまり聞き慣れていないと思いますが、そもそも視覚過敏の方の症状とはどんなものかご存知ですか?

視覚過敏とは「光の刺激を過剰に受け取ってしまう」状態のことをいいます

太陽光や蛍光灯、パソコンや紙の白さがとても眩しく感じられるため、学習時にノートが見にくい、本を読みづらい、パソコン作業がやりづらいなど普段の生活での困りごとも多々あるようです。

そこで実際にカラーノート研究会・会員の声を少し拾ってみました。

高校生の頃、あまりに白い紙が苦手で藁半紙で勉強してきました

視覚過敏もそうですが、白すぎるノートだと集中力が散漫になるのが悩みです

先生に『なんで色付きノートなんだ』としつこく聞かれました

など、眩しさ以外にも集中力の低下や、まだまだ世間のカラーノートへの認知が低いことなどから、理解を得られないという悩みまで、さまざまでした。

カラーノート研究会 1

カラーノート研究会とは

実際に視覚過敏の方の声を聞いてみると、前述したようにさまざまな悩みがありました。

そこでコクヨが考えたのは「特別なノートを特別に作るのではなく、過敏の有無にかかわらず、誰もが普通の選択肢としてカラーノートを選べる社会にしたい」ということ。

視覚過敏によって困っている方がいるのなら、カラーノートが普通に普及する社会にしたい!そういった経緯から、カラーノート研究会は発足しました。

カラーノート研究会の目標は「誰もが手軽かつ堂々とカラーノートを選べる社会を作ること」です。

もう少し詳しい発足経緯はコチラの記事を読んでみてください。

視覚過敏の方にも、かわいいノートが好きな方にも! 「カラーノート研究会」始動しました

カラーノート研究会 2

カラーノート研究会第1回活動報告~アンケート結果発表~

カラーノート研究会発足後の6月半ば、約6000人の応募者から選ばれた研究員の方々に一人10冊のカラーノートの配布を行いました。

自宅や学校でのカラーノートの使用期間を経て、9月にアンケートを実施したところ、53名の方から有効な回答をいただくことができました。

以下が今回のアンケートの性別、視覚過敏症状のありなし、年齢の内訳となります。

カラーノート研究会 3

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今回のアンケート回答では視覚過敏の症状が無い方が40名と多く、実際に症状の無い方にも高い関心を持ってもらえていることがわかりました。

また、やはりノートということもあってか学生や、お子さんがいらっしゃる世代の方々の関心が多いように思います。

視覚過敏があってもなくてもカラーノートは目に優しい

次に、視覚過敏がある方と無い方ではカラーノートの使いやすい色に差があるかどうかの、アンケート結果がこちらです。

カラーノート研究会 5

視覚過敏のある方には緑が一番使いやすい、という結果は想定どおりでしたが、視覚過敏がない方も緑という意外な結果に。

今回のアンケートでは通常の白いノートと、緑・青・黄の3種のカラーノートを以下の5項目に対し5段階評価を付けて比較してもらいました。

・文字が見えやすいか

・眩しいと感じるか

・文字が書きやすいと感じるか

・罫線の太さは適切だと感じるか

・罫線の濃さは適切だと感じるか

結果、視覚過敏の方は総じて白ノートへの評価が低い傾向で、やはり眩しさに関しての差は顕著に表れていました。文字の見やすさ、書きやすさに関しては黄色が善戦。罫線の太さや濃さは程度の違いはあるものの大きな差はありませんでした。

視覚過敏なしの方は、やはり総合的に白ノートへの評価が高い傾向は見られましたが、カラーノートとの大きな差は見受けられませんでした。ですが、視覚過敏がない方の実際の声を拾ってみると、

緑は見ていて疲れなかったから

緑は、シャーペンで小さい数式などを書いてもあまり見にくくならず、何色も色を使ってノートを取っても、見にくくならない点がとても良かった

緑は赤のペンも青のペンも目立ち使いやすく、白より眩しくなかったから。青は少し暗い感じがして、黄色は眩しかったから

など、視覚過敏がない方にとっても緑は目に優しく疲れにくいようでした。

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まぶしさ解消以外にも、特別感ややる気UPの声も

前述したように、視覚過敏の方はカラーノートを使うことでほぼ全員が眩しさを解消できています。

また、視覚過敏のない方も目への負担が軽減されている、といった意見も多数見られました。

そして色々な意見を拝読していく中で、視覚過敏のない方の意見から「気分が上がる」「落ち着く」などの精神面への影響があることや、「書いた内容が印象に残った」「個性がアピールできた」などの声があることにも気づきました。

以下、視覚過敏のない方の実際の声

カラーノートを使うまではわからなかったが、白色のノートで夜になると目にかかる負荷がかなり大きいことがわかったので、今回、カラーノートを使ってみて目の疲れが軽減したと思う。子供はカラーノートを使った方が「勉強している」という苦手意識が出にくく、楽しいと言う

色が可愛くてノートを取りたくなった

カラーノートを使用して気持ちの落ち着き度が上がりました

緑は太陽光の下でも見やすかった。個性がアピールできた

光に対する眩しさの軽減以外にもこういった声が上がっていることで、カラーノートが世間一般へ普及するための一歩が少し近づいたように感じられました。

課題は筆記具と修正テープと周囲の理解

ですが、一方でまだまだ課題を感じる意見も。

今回カラーノートを使用した際、困った点や気に入らなかった点を回答してもらったところ、視覚過敏がある方・ない方共通であがった課題が複数ありました。

ペンで間違えたときに修正箇所が目立つところ

修正テープや修正液が使えない。カラーマーカーの色選びが難しい

色ペンを使うと若干普段の色と異なる気がする

淡い色のペンが、色によっては引いてもわかりづらい点

など、修正ペンやカラーペンとの相性の問題です。

現在市場に出ている修正ペンやカラーペンは白いノートを前提として作られているため、どうしてもカラーノートとの相性の問題が出てきてしまいました。

また、これは視覚過敏がない方の意見でしたが

先生から『そのノートは何だ?』と毎回聞かれること

といった、社会的な理解不足に伴うお声も今なお寄せられています。

どうしてもノート=白、という固定観念があるため、現状では視覚過敏の症状がない方がカラーノートを使うことへの違和感や抵抗感、世間一般への認知問題など、まだまだたくさんの課題があることを改めて実感しました。

また、アンケートの際にカラーノートに対する要望についても、たくさんのお声を頂戴することができました!

「他にもカラーバリエーションが欲しい」「ルーズリーフタイプもあればいいと思う」「無地があってもいい」など、今後の商品開発に関わるような意見も多数いただき、カラーノートへの関心を持っていただけたことを嬉しく思います。

公式オンラインショップで販売開始

今回の活動報告を踏まえ、コクヨの公式オンラインショップ「コクヨショーケース」でカラーノートの販売を行います。ノートに眩しさを感じたことがある方はもちろん、カラーノートが可愛いと思った方、文具が好きな方もぜひ一度試してみてください。

公式オンラインショップ販売サイトはこちらから。
colornote_07.jpg

(なお今回、販売数には限りがあります。なくなり次第終了となりますこと、何卒ご了承ください)

カラーノート研究会の活動は第2幕へ

第一回の活動を終えて、視覚過敏の症状がなくてもカラーノートは目に優しいということがわかりました。そして一方でカラーノートにはまだまだ課題が多いということも。

カラーノート研究会では、今後もカラーノートをめぐる課題の解決、研究を続けていきます。引き続きカラーノート研究会の活動にご注目ください!

(山ノ内)

2021.06.03 追記 小学生用のカラーノートができました!

皆さまの声を受けて、小学生用カラーノートができました~カラーノート研究会活動報告~

今回ご紹介した商品

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