2023.10.19

なにげない毎日が愛おしくなる、1日1コマのマンスリー絵日記 2023.10.19

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ABOUT

絵を描くのは好きだけど自信がない人

人に見せるのはちょっと恥ずかしいけど、ほんとうは絵を描くのが好き。仕事や生活でいそがしい中でも、毎日ちょっとずつでも描けたら…という人に。

小さな出来事も記憶に残り見返すのが楽しい

絵で記録すると、見返したときに記憶がよみがえりやすくなります。1ヶ月をまとめて見られるのも楽しい!

SUMMARY

毎日2〜3分だから続けられる!ミニマルな絵日記

1日の終わりに、毎日2〜3分。ちょこっとだから気軽に続けられる、手帳のマンスリーページを活用したミニマルな絵日記です。

絵に自信がなくてもOK!

マンスリー絵日記なら、絵に自信がなくても大丈夫。心理的なハードルを下げて続けるためのコツや考え方のヒントもご紹介します。

KAKIKATA STEP

「むかしは絵を描くのが好きだったんだけど、最近はあまり描く機会がない。仕事や普段の生活も忙しいから、なかなかまとまった時間はとれないし、しばらく描いていないから自分の絵にも自信が持てない。でも、ちょっとでもいいから、何か描けたら楽しいだろうな。」

そんな方に向けて、この記事ではマンスリータイプの手帳を使った、1日1コマのミニマルな絵日記「マンスリー絵日記」の書き方をご紹介します。無理なく続けられて見返すのも楽しい、お絵かき好きな方に特におすすめの書き方です。

STEP1 手帳を用意する

マンスリー絵日記に使う手帳は、1ヶ月が見開きにレイアウトされた、マンスリー(月間)タイプのものであれば、なんでもOKです。マンスリータイプの手帳は種類が豊富で、デザインもさまざまなものがありますので、好みにあったものを選びましょう。

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1日のマスの中は、無地か方眼のものが絵を描くのには適しています。サイズは、小さすぎると描き込みにくく、大きすぎると埋めるのが大変ですので、初めての方にはB6〜A5サイズくらいのものが描きやすいと思います。

迷ったら、コクヨのキャンパスダイアリーがおすすめ!キャンパスノートと同じ紙で作られており、どんな筆記具でも書きやすく、価格も手ごろで、取り扱うお店が多いのも嬉しいポイントです。

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STEP2 ペンを用意する

絵日記をかくための筆記具は、ボールペンやシャープペンシルなど、いつも使っているものOKです。

万年筆を使われている方は、ペン先の太さやインクの種類によっては、裏抜けや裏写りをすることがありますので、手帳のうしろについているメモページなど、目立たないところで試しておくと安心です。

色は、黒1色で大丈夫。色をぬりたい!という方は、もちろん、色をぬってもOK。その場合、カラーマーカーなどは裏抜けしやすいため、画材には色鉛筆など、前後のページにひびきにくいものを使うことをおすすめします。

STEP3 描く時間を決める

手帳や日記をはじめるとき、「続かない」という悩みを持つ方が少なくありません。私のおすすめは、1日の中で「いつ描くか」という「手帳タイム」をあらかじめ決めてしまうこと

この時、「手帳タイムは週末にまとめて」というよりも、「毎日」にしてしまう方が、かえって続けやすいと思います。いっぺんに書こうとすると、ある程度まとまった時間が必要になりますし、「この日は何があったっけ」と思い出すのにも苦労します。毎日であれば、1回の時間が短くなりますから、負担になりにくいのです。

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手帳タイムを決める時のコツは、すでに習慣化している行動とひもづけること。例えば夕食後に毎日お茶を飲むのが習慣であれば、その時間に。他にも、お風呂の前、歯みがきの後など、無意識のうちに毎日やっていることとセットにすることで、自然と続けられるようになります。

STEP4 描く

手帳タイムになったら、あとは描くだけです!とはいっても、いざ描こうとすると、「ウッ」と身構えてしまう場合もあるかと思います。そこで、気持ちが少しラクになるかもしれない、考え方のヒントをご紹介します。

「時間をかけない」...クオリティを上げるよりも、続けることを目標に!そのためには、気負いすぎないことが大切です。1日の手帳タイムにかける時間は23分を目安にして、思い切ってサササーッと描いてしまいましょう。

「自分さえわかればいい」...絵日記は、人に見せたり、評価されたりするためのものではありません。ですから、まったく上手くなくても構いません。ヘタでもなんでも、とりあえず自分がさえわかればOKなのです。

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「文字でごまかしてもOK」...描きたいことはあるけど、絵で表現するのが難しい。そんな時は、文字で書いてしまえばいいのです。だって、自分にさえわかればいいのですから。

<ヒント>なにを描けばいいか迷ったら

絵日記なので、基本的にはその日あったことや感じたことのなかから、描きたいことを自由に描きます。とはいえ、何でもいいとなると、逆に何を描けばいいのかわからなくなってしまうという方は、テーマを決めてゆるいしばりをつけるのもアリかと思います。

<テーマの例>

  • その日食べていちばんおいしかったもの
  • その日着た服のコーディネート
  • その日の全体的な気分や体調(顔マークで表現してみる)

など

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STEP5 見返す

ひと月ほどがんばって続けたら、ぜひ見返す時間を作ってみてください。少し前の出来事であっても、意外と忘れているものです。それが、絵を見ると「そういえばこんなことあったな」と記憶がよみがえってきます。これがとっても、楽しいのです。

記録をしていないと、「今月もあっというまに終わっちゃった。特に何もなかったなぁ」となりがちですが、絵日記があることで「なんだかんだで今月も色々あったな」と実感できます。

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また、マンスリー絵日記には、1ヶ月を1枚の絵として振り返ることができるのが、他の記録方法にはない魅力です。「この月の前半は忙しくてストレスがヤバかったな」「後半はその反動で食べてばっかりだったな」と、大まかな時間の流れと変化を感じることができます。

見返すのが楽しいと、「描き続けてきてよかった」「今月もがんばって描こう」とモチベーションが高まります。ですので、描いたものは必ず、定期的に見返すことをおすすめします。

<上級者向け>マンスリー手帳を自作してみる

なかなか思い通りの手帳が見つからないなら、ノートやメモ帳をつかって自作してみるのもひとつの方法です。手間はかかりますが、中途半端な時期であってもすぐに始められる、フォーマットを自分好みに自由にカスタマイズできるなど、メリットもあります。

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ちなみに私は、コクヨのミニノート、測量野帳を使ってマンスリー絵日記用の手帳を自作しています。測量野帳には罫線の種類がいくつかありますが、中でもスケッチ罫は3mm方眼のマス目がほどよくガイドになるので、手帳づくりにむいています。

この時、1日分の枠を横7マス、縦9マス(6週ある月は8マス)にすると、見開きで1ヶ月がいい感じにおさまります。とことんこだわりたい人は、ぜひチャレンジしてみてください。

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まとめ

日々をなにげなく生きていると、その時その時を乗り切ることだけで精一杯になりがちです。毎日数分間だけでもいいので、立ち止まって記録することで、後から振り返った時に、過ごしてきた時間を「小さなできごとの積み重ね」として実感できるようになります。そうすると、自分にとってごく普通の日常が、なんだか愛おしいもののように思えてくるのです。

文字で綴る日記も良いものですが、絵日記にはひと目でその時の情景がよみがえるような、ひと味ちがった魅力があります。描くことから少し離れていたけど、また何か描いてみたいなという方は、手軽に続けられるマンスリー絵日記で、あらためて描くことを始めてみるのはいかがでしょうか。

 

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KAKIKATA PERSON
ヨシムラ マリ

ライター/イラストレーター。神奈川県横浜市出身。文房具マニア。著書『文房具の解剖図鑑』(エクスナレッジ)。

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