愛されて60年、愛されて50億冊。

  • 開発秘話
  • 60年の歩み
  • 紙へのこだわり
  • 耐久性へのこだわり
  • 良品廉価へのこだわり
  • 環境への配慮

誕生

ファイル業界に新風をもたらしたコクヨのフラットファイル開発秘話

スタートはブリキ製とじ足への不満

当時、ほとんどのレターファイルに使用されていたブリキ製のとじ足は、すぐに折れ曲がって伸ばすのに手間がかかるだけでなく、書類の穴が破れやすかったり、とじ足で手を傷つけることもあるなど、多くの問題点を抱えていました。そこで、1955年夏、そうした欠点を解消すべく新商品開発がスタートしたのです。

ヒントはヘアーブラシ

多くの問題点をクリアするためには、まず、とじ足の材質を変えることが必須だと考えた開発者。ある日、バインダーの金具を製造していた工場でヘアーブラシのサンプルを見つけ、櫛部分の強くて柔軟性のあるポリエチレンを利用すれば良いのではないかと気づきました。

試作はタバコケースから

とじ足にポリエチレンが適していると気づいたものの、1955年当時はまだ国産化されていない状態で、試作品を作ることもできませんでした。その時、偶然見つけたのが、ポリエチレン製のタバコケース。これを切って削ってポリエチレン製とじ足(通称ポリ足)の試作を作ったところ、その性能が理想的であったことから量産化への舵がきられたのです。

信じて勝ち取った特許権

ようやく量産にこぎつけ、なんとか発売を向かえたフラットファイルですが、次に難関となったのは特許権の獲得でした。新商品開発と並行して計4件の実用新案を申請したところ、ポリ足に関する3件が1958年に拒絶査定となり許可されませんでした。しかし、これらのアイデアの新規性や独自性を確信していた開発メンバーは、決してあきらめることなく当時有名な弁理士に協力を依頼。抗告審判を起こした結果、最も重要な2件が、1959年、1962年と相次いで許可されました。以来、フラットファイルの原型を築いた元祖として今日までその形が受け継がれているのです。